ジュウシマツはいかに偉大か
昨日Global Windchimes Projectの記事で取り上げたメディアアートユニットflowによる作品をもう一つ取り上げたいと思います。
chanson d'amor
ジュウシマツに着目して彼らの歌の構造を研究し、ある種の文法と、そこに隠された愛の秘密を発見した。それは『より複雑な歌を歌えるオスほど、より多くのメスを誘惑することができる』というものであった愛をさえずる歌を持つジュウシマツが、人間の愛の営みを覗き見るという趣向のインスタレーション。覗かれる側の人間はラヴソファでくつろぎながら、過去十年間のヒット曲の中からセレクトされたラブソングを聴き、その様子を小型カメラでジュウシマツが覗きます。
ジュウシマツの歌で「言語の起源」にせまる
ジュウシマツの歌の学習には2段階あって、まず第1段階は親鳥などの成熟した歌を聴いて、自分の歌の手本となる歌や発声のモデルを造る。そして第2段階で、実際にでたらめな歌をうたってみて、第1段階で造ったモデルと自分の歌の誤差を修正しますこのページによると、ジュウシマツは単に本能で歌っているだけではなく、実は生まれた後から親鳥を真似たり、歌を学習しているのだということです。しかもただ単にコピーしているだけではなく、自分で歌って試してみるという過程を経て、鳥それぞれのオリジナルの歌まで持っているのだそうです。愛を営む上で、単に真似にとどまらない表現が求められる、そんな厳しさをジュウシマツが持っていたなんて。人間もちょっとは見習わないといけませんね。
ということで、今日はジュウシマツがエライという話でした。
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