国内盤レビュー

経済の空洞化が進んで、これからの日本は超ヤバイ!!依然とした音楽界の慣習的な横並び意識、そして均質化に叛旗を揚げろ!

火曜日, 11月 30, 2004

これまで取り上げたDokaka関連記事まとめ

今日は今まで書いてきたDokaka関連記事を振り返ってみたいと思います。そろそろまとめようかと思ってたんですが、ちょうど先日Dokakaさんがクイック・ジャパンのイヴェントでやったライヴの反応が出始めているので最近Dokakaの話題もなかったしやろうかなと。

えーとまあ、Dokakaインタビューを掲載して、Bjorkのアルバムの批評記事やDokakaに関連した記事からよくリンクされるので、それである程度は世間の反応がどうだったのかわかっていると思います(アクセス解析のおかげで)。

ちなみに、BjorkのMedullaに関する感想は、

・Dokakaの参加した「Triumph of heart」のような曲をBjorkはもっとたくさんアルバムに入れて欲しい
・機械音と肉声の判別が付かず、どこまでが機械か判別付かないので嫌だ

というような意見が多かったように思います。

とはいえ、やはり生でライヴ会場で見るアーティストやファンの反応・変化などはまだ残念ながら見ることができていないので、いろいろ検索したりリファラーを見て、行った人の話などまとめると(すごい少ないんですが)次のような感じになります。

・Dokakaはとても緊張していたらしく、機械を触れる手が震えていた
・Dokakaの演奏中、機械のトラブルで音が止まり、会場に和やかな笑いが広がった
Afraと共演した際、Afraの方は少し引き気味だった

まあ上の2つは、日本でのライヴ不慣れ、ってことで別にいいんだと思いますが、3番目のAfraの話、今回のクイック・ジャパンのイヴェントである音楽ライターの方が書いていらして、どのくらい正確な話かはわかりませんが、それは納得という感じですね。前にも「音楽教育学の専門家が、NHKスペシャルで見たAfraよりDokakaを誉めた」って書いたけど、そうだろうな、という話なんですね。実際に見に行って確かめたいんですけど、スタッフ2人ともまだ都合が付かない状態で残念です。

Dokakaさんのお兄さんに「ライヴうまくいってますか?」と聞いたら
「今度27日にライヴがありますよ!」
とお答えをもらいました、が、でも聞きたいのはそういうことじゃなくて。肉親に批評レポートさせるわけにいかないか。

ということで、今まで取り上げたDokaka関連の記事は上から古い順に7つ!

国内盤レビュー: 著作権破りのヒューマンビートボクサー!DOKAKA。
これ、最初に取り上げた記事ですが、そういえば、Dokakaさん著作権の問題大丈夫ですか?遡って取られますよ。
国内盤レビュー: DOKAKA兄貴 その2 ~兄貴と国際的フォロアー
この頃、僕は彼を兄貴と呼んでいました。兄貴~!!
国内盤レビュー: モデルの彼女
先の大戦でなんとなく同盟を結んでいた某国のグループを意識した記事のタイトルです。この頃、Dokaka.comは50MBの動画を置いてパンク寸前でしたね。
国内盤レビュー: DOKAKA部
なぜかDokaka部を作りました。部員は僕一人です。今は活動してませ、いやしてるような。
国内盤レビュー: [Blog独占インタビュー] Dokakaを国内盤レビューでインタビューしたぜっ!
インタビューに至る経緯を書かないと、嫉妬したファンにぶっ殺されないか心配してました。
国内盤レビュー: Dokakaインタビュー顛末日記
予想していたよりかなりアクセスが少なかったので、ヨシクンのHPに八つ当たりしました。ちなみに僕の一番下の弟もよしくんって言います。京都のよしくん元気?
国内盤レビュー: 夏休みだね!!Dokaka君!
ドラクエのカバーでは、予想に反して電子音を使われて面食らいました。Kylie Minogue以来のショックです。
国内盤レビュー: DOKAKA@学会
学会の準備中に、プロジェクターでDokakaの動画を見せました。
国内盤レビュー: Dokakaが携帯の着信音に

本当に今年の夏、7~8月あたりは自分の事で忙しかったんで、記事は相当にラフです。

月曜日, 11月 29, 2004

慌てて法律事務所に駆け込むファイル共有ユーザー

最近「WinMX+弁護士」という検索が増えていて、そちらの問題に強い弁護士さんへの電話での問い合わせが増えているんだそうです。
winmx 弁護士で検索して相談される方へ(奥村弁護士の見解より)

というのもこんな動きがあったから
ITmedia ライフスタイル:レコ協加盟7社、ISP8社へ不正アップロードユーザーの情報開示を請求
きっと音楽ファイルの共有に熱心な御仁はあせっていらっしゃるんでしょう。

>>まだ提訴に至っていないのでしょうが、発信者が特定されると、民事刑事の対応が予想されます。
前述の奥村弁護士の見解より。

困ったことに、
「逮捕されそうなんです。お金はありませんので、タダで相談に乗ってください」
という調子がいい方が結構いるんだそうです。

>>無料じゃ失礼いうので、お菓子山盛とか、ナス1箱とか、サンドイッチ10人分とか
>>持って来た人がいましたが、年配の方に多いんですが、子どもじゃないんだから。

WinnyだのWinMXで音楽ファイルを流しまくってその挙句、山盛りの食べ物を持って法律事務所に現れる、そんな年配の人間が存在するのが信じられません。なかなか年配者もあなどれないっすね。

日曜日, 11月 28, 2004

世界各地域における音楽嗜好について

Turbolinuxいただき日記:あなたはgray hair?
Turbolinuxの矢野社長が、Linuxに対する地域別のユーザーの興味ポイントの違いについて以下のように触れています。

(米)とにかくコストに関する興味が強い。
(欧)どういう使い方をしているのか、という情報共有に熱心。
(日)ベンダーサポートに興味が強い。

これは、音楽ファンにも同様の点を見出せる、と思います。

(米)チャート常連組など豪華ゲストてんこもりの話題作にお得感を感じる
(欧)音楽をどうやって演奏しているのかがよくわかる作品に関心を持つ
(日)レコード会社やマスコミに追随するアーティストに関心を持つ

土曜日, 11月 27, 2004

MMRipple パソコンの主音量を「1/fゆらぎ」で変化させるフリーソフト

MMRipple(Windows95/98/Me/画像&サウンド)
パソコンの主音量を「1/fゆらぎ」のリズムで変化させるフリーソフトです。

早速デスクトップに保存していたファイルを使って、このMMRippleを試しに実行。
まず巷で出回っている、ドラえもんが主要登場人物に暴行を加えるトラウマ・ビデオ
ドラえもんが殴る蹴るの暴虐の限りを尽くし、BGMにはなぜかドリフのテーマが使われている。

リアルプレーヤーと並べて使った

余計に賑やかなドリフのテーマやドラえもんの攻撃的な効果音も「1/fゆらぎ」リズムでの音量調整によって、それほど耳に障らない。クライマックス、ドラえもんが四次元ポケットから出した車に乗ってしずかちゃんを轢きまくるシーンも、BGMはやはり優しく包み込むように聞こえ、凄惨さが多少薄れる。

次は、自家製のヒューマンビートボックスの曲を再生してみる。何故この曲を選んだかと言うと、どうしてもマイクで拾ったボイス・パーカッションの音がうるさい。いつも耳に重たい響きだと感じていたから、もしかするとこのソフトウェアで緩和されるかもしれないと思い、実行。さて結果は、成功。太鼓を思い切り叩く音をマイクを通した声でいつもどうやってまとめるか考えていたが、このソフトのおかげで理想とするなかなかの音に近づいた。音楽用ソフトウェアとして、どこまで利用価値があるかわからないが、最終的にこのような音にすればよいというモデルを作ることには成功した。

作者: BOSUKEさんのソフトウェアはその他にも「インターネットを通じてブラウザから遠隔地のPCのGUI操作をするCGI」とか「IE/タブブラウザにリンクをその読みを打鍵するだけで(変換不要)移動する機能を付加」とか「1つの拡張子に複数のアプリケーションを関連づけることを可能に」といった面白そうな機能のソフトウェアを作られています。

金曜日, 11月 26, 2004

PUFFY全米デビュー情報 torrent化も人気の一つの指標ではないかと

全米進出&アニメ化で話題のPUFFY。

Bar/None Records
所属レーベルのPUFFYのインフォ。彼女達ももう30になってるはずですよ。 30過ぎてガーリーな人って、そりゃ松田聖子ぐらいのもんですよ!あなた。

公式サイト
cartoon networkのサイト

検索したらtorrent見つかった
落とす気しないですけど、面倒で。

普通に公式サイトでライヴ動画ありますが。
必要な人はチェケラ

あんしんパパにオフィシャルサイト!!! (はじめてのチュウ)

あんしんパパオフィシャルHP

たたたたたたたた、た、大変。あんしんパパにオフィシャルサイトがありました。「はじめてのチュウ」の作詞・作曲そして演奏の実川俊晴さんが個人で持っていらっしゃるページです。

「はじめてのチュウ」以外のあんしんパパ名義の作品もいくつか置かれていますし、実川俊晴さん個人の作品や、メジャーデビューに一歩手前までいったというテクノポップ作品まであります。DTMなんかの情報にも詳しい方のようです。

それにしてもはじめてのチュウ・ヴァーチャル・ライヴ・ヴァージョンなんてものまであります。
うわ、行きてーーーー あんしんパパのライヴ
というか行くよ、みんな。あの曲ファンが多いですもの。今更高橋名人を引っ張り出してイヴェントするとかよりよっぽどいい。

なんと「あんしんパパの仮想現実ラヂオ」というネットラジオまでやっています。 こちらの要チェックです。あの、回転数を半分に落とした声でDJしています。コンスタントに更新しているようなので、ある程度アクセスもあるのでしょう。

それにしてもこの方の作曲センス抜群です。文化祭ソングだという「キャンプファイアー」と言う曲の歌詞をちょっと引用しましょう。

燃えろ 恥ずかしいこと
燃えろ 自信の無いこと
抑え切れない やるっきゃない
All my loving
ぼくたちは 炎なのさ

燃えろ 大人の都合
燃えろ 投げやりな規則
悔やみたくない やるっきゃない
Hey Jude Tell Me Why
ぼくたちの文化祭だよ



文化祭というテーマなので、恥ずかしい高校生の思い出の曲かなーと最初思いました。だけどよく考えてみたら、「燃えろ 大人の都合 燃えろ 投げやりな規則」って歌詞、今の自分たちの置かれた状況にも響くものがあるじゃないですか。しかも、このどこか抑制的なヴォーカル。あまりバッド・テイストでないという点も素晴らしい。

これはちょっと盛り上げましょうよ。あんしんパパ。

参考記事: はじめてのチュウ あの声を元の高さで

木曜日, 11月 25, 2004

大田区公認 大田クルー

“大田区公認ラップ”全国発売

>>東京都大田区が“公認”する異色のラップグループ「大田クルー」が23日、
>>地元の蒲田駅前で全国デビュー・ライブを行った。
ライヴの試聴ページ
「アルファベットでOTA。23区で一番大きいぜ。」か。ムムム。行政公認とはな。しかもごみの分別キャンペーンとか地元の農産物のアピールとか、特定の目的とかじゃない。

変なパーティーグッズみたいな衣装で、Public enemyの真似にしてはなんとも粗末なメガネだこと!と、思ったらちゃんとそれに意味があって、「この服はそこのお店で買いました。とことん地域密着型です」ということ。あくまで大田区を立てようというこのユーモアはわかるけど、なんかバブルガム・ブラザーズみたいです。Hiphopというより。

そうだ、地元といえばこのニュース。
小林幸子、故郷新潟地震で豪華衣装自粛!?
あんまり地元を売りにすると、他で売れなくなるという心配もありますが、こういう場合なら小林幸子の遠慮する気持ちもわかる。というか、小林幸子は、ただ馬鹿でかい衣装を作るんじゃなくて、本来のエンターテイナーとしての役割をもう一度確認して、その年その年の雰囲気を反映された総合的な演出を衣装も含め考えるべきなのじゃないかと。例えば今年だったら、漠とした言い方になるけど、癒しになるようなものをステージに出せればいいんじゃないか?

ところで、大田クルーオフィシャルサイトを見に行ったんですが、なぜか見に行くとCrescendo Forteというソフトのインストール承諾の画面が出てくるのであぶないです。なんのスパイウェアですか?

今時"アジる"って言い方はない。

漁港が東大でライブ「漁師になれ」 - nikkansports.com > 芸能ニュース

>>これからは第1次産業にスポットが当たるぞとアジって、大声援を受けた。
漁師が東大でアジ演説する時代がとうとう来たんですね。

今年の紅白出場者は細木和子に挑む

第55回NHK紅白歌合戦

今年の紅白の出場者が発表されました。今年一番の話題は、何と言っても松平健のマツケンサンバでしょう。金ラメの着物姿で踊る松平健ですが、紅白では一体どんな変化を見せてくれるのか、もしかしたら小林幸子を圧倒するキラー的存在になるかもしれません。

まあ松平健にしても女性の支持を受けているのが一番の強みだと思うんですが、やはり今年ブームといえば冬のソナタ、その影響で韓流の2組入っています。

初出場は紅組の方が上戸彩、大塚愛、平原綾香、W、後浦なつみ、イ・ジョンヒョン、白組の方はORANGE RANGE、河口恭吾、氣志團、nobodyknows+、松平健。

大ブレイクだったかな?という人も入ってますが、CDが売れなかった2004年の中では比較的売れた方ってことになるのでしょう。基本的に芸能人でも歌手というカテゴリーの中に入れられる人が選ばれているような気がします。例えば色物じみて見えて、松平健もマツケンサンバ以外にCDは何枚かリリースしています(そういう点では小川直也のハッスルは難しいものがあったんでしょう)。

そして少々物議を醸しているこれ。
昨年の大トリも…SMAP「紅白辞退」にNHKがっくり
今年は音楽活動をしていなかったという理由での辞退だそうです。今年ジャーニーズのタレントで出場するのはTOKIOぐらい。しかしTOKIOがどんな音楽活動したっていうんだろ?シングル初登場1位のギネス記録を更新し続けているKinki kidsがいないというのもちょっと納得いかないような感じ。

ちなみに紅白の裏番組ではこんなのが
インフォシークニュース > 芸能 > 細木数子、紅白に挑戦状たたきつける
確執が伝えられる和田アキ子や堀江貴文との対談が予定されているとか。まあ今年も大体皆さんザッピングですか?

参考記事:和田アキ子VS細木和子

はじめてのチュウ あの声を元の高さで

「はじめてのチュウ」のあの声を元の高さで聴ける
アナログテープの回転数を半分に落とした声変わり前ヴァージョンをMP3で聞けます。
いやあ、ローファイ加減がいいですね。あの声は何か機材を通してやってたのかとずっと思ってたんですが、もっと簡単に元の音を復元できたってことですね。


ソース:【choiris~ちょいりす~】コロコロザイーガ

参考記事:国内盤レビュー: あんしんパパにオフィシャルサイト!!! (はじめてのチュウ)

水曜日, 11月 24, 2004

ACCS裁判 / 情報モラル教育支援サイト「まなびば」

社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は学校向けに情報モラルを広めるために出張授業などしています。

情報モラル教育支援サイト「まなびば」

情報モラル教育の支援サイトということですが、上のバナーからページに飛んでみてください。
鼻のでかい人面切り株うさぎだかネズミだかハムスターだかわかんないでかい腹にACCSと書かれた変な動物、気味の悪いキャラのイラストがサイトのトップを飾っています。さらにそのイラストの上には何だか意図不明のキャッチコピー。

まもる
モラルで
まもられる
は?著作権は法律で守られているということをあなた方は広めるんでしょ。
あまりの気味の悪さにむかついて画像を転載したかったのですが、ご丁寧にイラストのすぐ下に許可なき転載を禁じる旨の断りを入れていただいております。社会法人なんぞにモラルなんか説教されたくわないわ。本当むかつくわ!

と、悪態はこのぐらいに。そもそもなぜこんなサイトを見てみようと思ったかというとこんなニュースがあったからです。
ACCS裁判、弁護側は不正アクセス禁止法の技術的解釈について意見書を提出
ACCSのサイト上のCGI送信フォームをいじって京都大学の元研究員が個人情報を引き出してしまったことが不正アクセスに当たるか?という裁判ですね。傍から見て、そんな隙だらけのサイト作った団体がコンピューターソフトウェアの管理なんかできるのか?すごい疑問視してしまったわけです。

この事件がもし不正アクセスとして認定された場合に「Webサイトのセキュリティを向上させていこうというモチベーションの低下が心配される」という意見が北陸先端科学技術大学院大学の篠田陽一教授から出されています。

国内盤レビューは、子供たちの情報モラル学習へのモチベーション低下を心配しています。

編集者が関わった音楽系サイト

CD Journalやミュージック・マガジンといえば割と大人向けの音楽情報雑誌だと思います。今日はそちら辺から。

CDJournal Blog
CD JournalがBlogを始めたようです。編集後記を拡張した形ということですが、この編集の藤本さんという人、某所で普通にプライベートで音楽系の日記を書いてます。ええ。つまり、彼、書きなれてます。

関係ないけど、
SNSでちょろっと書いてるよ、ということをオープンなスペースの方で書く人を最近よく見かけますが、そのSNSに誘ってもらってない場合、異常に焚き付けられてしまいませんか?
Mora ソムリエ 音楽ダウンロード・メガサイト[ モーラ ] -mora-
こちらは音楽配信サイトのMoraの特集。日本で今最もオンライン試聴しやすいサイトBARKSとミュージックマガジンの編集者がMoraソムリエとして、時代時代の代表的な流れを押さえるおすすめセレクトを掲載してます。

編集者のプロフィールがぱっと目に入るんですが、ほとんど30半ば以上の年季入ったソムリエ達ですね。まああまり○○年代××'s ロックという区分けで音楽を紹介することがよいものだとは思いませんが、以前うちで取り上げてけなしまくったMSNミュージックより、かなり全然ましです。なんなんですかね、あの適当に間に合わせて書いたみたいな「ヘヴィメタ対決」だの「耳に優しいヒップホップ特集」だのは。

それはともかく、Moraも簡単な試聴ができるんですが、OMAのフォーマットでの配信ということで、OMAを再生できるプレイヤーを持ってないとだめなわけです。しかしOMAフォーマットに対応してるプレイヤーって今どれだけあります?敷居高い。音楽配信サイトは、気取っちゃだめでしょう。

火曜日, 11月 23, 2004

日本シンセサイザープログラマー協会、中にいるのはこんな人

反響の多かった先日の記事「シンセサイザー音色に著作権 / クリエイティヴ・コモンズ」ですが、その注目の日本シンセサイザープログラマー協会、ところで一体どういった人間が参加してるのでしょうか。

まずここの協会の会長松武秀樹氏はYMOのサウンドプログラマーを務めた「第4のYMOメンバー」とも言われる人ですが、もしこの人がシンセの音色に著作隣接権を本気で主張したいと思ってるなら、まさか過去にきちんとギャラももらえなかったんじゃないかとか、何かしら不満があったのか?と思ってしまいますよ。
例えるなら「元ひょうきん族のAD」見たいなノリですね。

そして副理事をまかされているのは、コンピューターで音楽やっている人間なら雑誌で必ず見たことのあるこの人、氏家克典氏。アイデックス社の社長ですね。デモンストレーターとして雑誌などで活躍していますが、YamahaとRolandの機材をさも自慢げに使い比べた、
素人音楽家の購買意欲へ

ブランド志向

という油を注ぐ
やり方を得意としています。

長いものには巻かれろとは言うが、こいつらどいつも目がロボットになってるぜ。目的もなく協会なんぞに入ったやつは、
音楽やめて漁師にでもなれ!!
団体の賛助会員の面子はさらに壮絶です。アイデックス音楽総研株式会社アップルコンピュータ株式会社株式会社インターネット 株式会社コルグ株式会社ミディアヤマハ株式会社ローランド株式会社
ざっと挙げただけでハード・ソフトの国内の有名どころが全部入っています。怖いもの知らずとして通っている国内盤レビューですが、さすがに世界企業まで巻き込んでベンダーの支持を集めているこの団体、一体誰が逆らいたいと思うでしょうか。これら全部にケンカを売って、将来音楽の世界で生きていけなくなったらどうするんですか?

国内盤レビューは今でもKORGを応援しています。

日曜日, 11月 21, 2004

シンセサイザー音色に著作権 / クリエイティヴ・コモンズ

日本シンセサイザープログラマー協会というとこの顧問弁護士が著作権に関して妙な主張を広げてます。

シンセサイザー音色に著作権


自動演奏のプログラムだけでなく、シンセサイザーの音色を合成して作りだしたとき、その音色に創造性があり独自の価値が認められるような場合には、その音色を合成した人に著作隣接権を認めるのが 実務の取り扱いです。
音色に著作権! アンビリーバボッ!!
折りからのマルチメディア時代到来で登場してきた新しい技術は、音楽やその他の芸能、芸術にとって未知の可能性をもっていることは皆様も御理解されているとおもいますが
と書いてはいますが、こういった考えが次第にエスカレートして新しいジャンルの音楽が生まれてくる可能性を阻害しないか杞憂してます。 実際どういった考えで音色に著作権を訴えていくつもりなのか分かりませんが、この協会、
おじさん世代のミュージシャンが歳を取って守りに入っているという印象しかありません。

例えばACIDテクノ。あれから始まったあのベース音やトランス的なシンセ音は、まさにあの音があってこそ音楽ジャンルとして認められている、そういう物だと思いますが、最初にやった人が「この音色の権利持ってたら大儲けだな」とか考えたんでしょうか。

また、サンプリングすると著作権をクリアするのに何ヶ月もかかるので、シンセの音ばかり使ったヒップホップ作品が多くてつまらない、という話がここ数年よくファンの間でされているのを聞いていましたが、シンセの電子音さえも過去の作品で使われていないかチェックしなければ、ということになったら・・・

とうとう協会関係者一部を除いて、デジタル時代に創作者は権利にがんじがらめの虜たちその他大勢になるんでしょうか。「デジタル時代でこれからどうなる」とかいったことが、都合よく言い回されすぎている、そう気づくべきですね。

クリエイティブ・コモンズ・ジャパン
Creative Commons License
公開された作品を自由に改変したり配布していいよ!!要するにサンプリング素材に使ってよし!自分のサイトにおいてよし!そんなライセンスを与えるのが最近話題になっているクリエイティヴ・コモンズです。

英語でcommonsは一般大衆といった意味のほかに、共同の食料という意味もあるそうです。つまり一緒に創造したものを共有しよう、そういう意思表明のあり方だということですね。またこのバナー、以前からうちのサイトにも貼っていました。要するにうちのサイトも転載したり、必要なら文章を取って使ったりしていいよ、そういうことです。

関連記事:日本シンセサイザープログラマー協会、中にいるのはこんな人

土曜日, 11月 20, 2004

ガンダム主題歌で玉置成実自己最高2位に!

オリコンより
玉置成実のガンダムが自己最高の2位に!
TMRも売れたし、ガンダムのテーマソング強い!それはともかく記事のタイトルからすごいですよね。玉置成実のガンダムが、って。

音楽チャート誌として強調すべき点が間違ってる。ガンダム主題歌で玉置成実自己最高2位に!ではないですか?>オリコン編集部

http://www.tamakinami.com/
ところで、たまたま玉置成実のその新曲PVのメイキングを彼女のHPで見てました。彼女のレコード会社はSONYなので、本編のPVは30秒しか見られないけど、メイキングの方にはしっかり彼女とバックダンサーが踊るシーンが出ています。

曲がいいかとか、ダンスそのものがどれだけうまいかどうかは、ビデオを見てチェックしてもらうとして、見た目のことだけ指摘すると、どうも体の線が日本人は細い!!というのが気になります。それも玉置成実の場合、痩せてて食べてない感じがするんですよ。なのに、動く。すらっとした体できれいに踊る分にはいいけど、欧米のダンスミュージックを下地にして作ってるのがわかる分、世界のショービズに進出する予定があるわけじゃないんだろうけどどうしても比較してしまう。いや、玉置成実がプロポーションが悪いとかじゃなくて、とにかくこの体型では世界には通用しない、それが痛いなと思う。

金曜日, 11月 19, 2004

電車や時報の人

我々が日常で耳にするアナウンス。機械で合成しているものも増えてますが、まだまだ技術が追いついてないせいもあって、人の声を吹き込んだものの方が断然自然で日本語らしく聞こえますね。
普段いろんな場所で触れているあの音声、一体どんな風に作られているか、デイリーポータルZが特集しています。
@nifty:デイリーポータルZ:アノ声の人に留守電応答メッセージを吹き込んでもらう
この記事では営団地下鉄や時報のガイド音声の人に実際に会い、自分の携帯の留守電メッセージを吹き込んでもらってページ中に載せています。

オンラインラジオの個人配信システムについて最近書きましたが、録音したファイルを何かの目的でページ中に挿入する試みは興味ありますね。問題は何を伝えようとしてるかちゃんとわかるかなんですが、それ以前に声って録音作業とかのフラストレーションがもろに出るので難しいよね。

木曜日, 11月 18, 2004

HALCALI・ゲストだけやたら豪華

今日の夜、TV観てたら「八甲田山で遭難した霊が集う怖い温泉」が取り上げられていて、BGMがDJ ShadowとRadioheadでした。キー局の番組なんだから音楽付ける人は、もうちょっと音楽詳しくなった方がいいみたい。

ということで、いい感じ~。今日はHALCALIを試聴してみました

DA・YO・NEで最初のピークを迎えた日本のヒップホップ・シーンがこの10年間どんなに変化したか思いを馳せつつ、セクシー指数ゼロ、ある意味若さ満点の期間限定PVをチェック。ヒップホップ=セクシーとまでは言わないけれど、女性もすごい勢いでヒップホップのメインストリームにのし上がっている昨今の流れから考えると、ここ極東の島国は事情がいろいろ違うみたいです。

音楽的にはどの曲もHALCALIがガチャガチャとラップしたり、歌ったり精一杯ヒップホップを真似したYO、という程度に留まり、どの曲もほとんど同じトーンで貫かれ、
特にこれといった聴きどころはありません
何から何まで垢抜けない、それがHALCALI。
せいぜいクロマキースタジオでCGを背景に踊ってればいいんです。
まあ強いて言えば、ゲスト・フィーチャーが華美だろうという一点ぐらいが目を引きます。

なんと彼女らの新作アルバムは、かせきさいだぁ≡だの宇田丸といったヒップホップのプロデューサーや、SUPERCARのいしわたり淳治や詩人の谷川俊太郎をフィーチャー。トータル・プロデューサーはO.T.F.。誰だかわかんないが、よく谷川俊太郎が出せるものだ!

水曜日, 11月 17, 2004

オンラインラジオの個人配信システム

最近興味があってオンラインマガジンなんかを読むようになりました。印刷してね♥とばかりPDFで提供されているもの、Flashを使ったサイト、いろいろありますが、個人がラジオ番組をMP3でオンライン配信できるサイトが人気出ているそうです。
デジオの宇宙色々
その中から早速一つ聞いてみました。MP3のサイズは13MB。きれいな声をした女の人がラジオ番組さながらにちゃんとしゃべってるんですが、内容は「おでんを無理やり会社の人に食べさせられた」という話。実はすんごいアキバ系の人がはあはあしゃべってるのを想像していたので、それほど抵抗はなかったMy初デジオですが、やはり2番目に聴いたファイルはいかにもオタクっぽいやつ。マイクに息がかかる音が真にうっとーしー。
お前のつぶやきをわざわざダウンロードする身にもなってくれ。

今ほとんどの日記サイトがBlogに移行してます。その中で目新しさを狙い、流行っているとはいえ、大抵普通の人は一人で何分もしゃべるようなことってないので、大体「駅で変な人に声かけられた」とか「最近風邪をひいた」といったどうでもいい話が続きます。
キャラを立てて臨むやつ。チャーミングな雰囲気を声にまとわせなりきり声優ゴーゴー、という人もいます。 番組のオープニングのテーマまで付けているご苦労な人もいました。

普段こういうのはテキストの日記サイトではよく見てるんですが、オーディオだと結構我慢の限界の閾値下がってしまいますね。

MP3は外のサーバーに置く形になっていますが、カンタンデジオというデジオ向けに用意されたスペースもある模様(ただし定員あり)。
しかし音声ファイルで"ラジオ"とか動画ファイル置いてれば"テレビ"とか、ネットの場合みんな何気なく使ってるけど、そんな言い方一般的にいいのだろうか。 と、思ったらデジオの説明書きに予防線が張ってありました。 >>個人Webサイトで公開される、ラジオ風ひとりしゃべり音声ファイルのことです。 ラジオ風。だってさ。


ということで、国内盤レビューでもカンタンデジオのスペースを借り、年末に向けラジオ番組やろうかと思います。といってもうちだけでやるのは寂しいので、誰か一緒に国内盤レビューと今年を振り返り音楽シーンを語ってみませんか?協力していただける方いましたら
geeyossy@hotmail.com
までお願いします(メッセもOK)。他にもBlog間でいろいろコラボなど募集できたらと思っています。

月曜日, 11月 15, 2004

大塚愛ジャケ問題

大塚愛の新作は殴られたか、ナイフで鼻を削られたかしたみたいなジャケ写真ですね。


以上だ!

日曜日, 11月 14, 2004

生活どっぷりTurboLinux社長がTSUTAYAを分析

社長によくちょっかいを出す国内盤レビューですが、社長といえばTurbolinuxの社長、矢野広一さんもBlogを書いています。
Turbolinuxいただき日記:こういう人が多いはずである
この社長、blogに「まじで眠さのあまりずる休みをしようかと思った。(高校2年の時以来かな)」とか「TSUTAYAで半額デーだったのでDVD借りたけど、まじつまらなかった」とか普通に生活してることを書いてるので、本当社長オーラとか文面からは全く感じられない、そんな人です。

TurboLinuxは今Livedoor傘下に入ってるのですが、LivedoorといえばDVD宅配レンタルサービス「ぽすれん」の事業も持っています。

それでも何と大胆にも、この社長は週末子供と一緒にTSUTAYAに行っちゃう話しちゃうんです。そしてTSUTAYAのよさを以下のように挙げています。
(1)まず「ぽすれん」だと 外に出掛ける という行為がない。

(2)次に家に帰っても、 すぐに見られない

休日疲れて家を出て子供と一緒に遊びに出かけたくないので、近場で済ませている、とのこと。
なんてリアルな家族生活。
これが、独身の堀江@Livedoorにはないものだし、CDもDVDでもボックスセットでも何でもかんでもすぐ買って家族に苦言を言われてるMS日本法人の古川社長にない視点です。

矢野社長はこの2点が解消されれば「ぽすれん」もTSUTAYAを超える、と言ってます。実店舗がないという特徴は「ぽすれん」だけでなく、オンラインサービス業の音楽配信システムに関しても大いに言えることです。ネットで買って、届けてもらうorダウンロードするだけでは不満な人もいるはず。

たまに町に週末遊びに行く、でも一人でレコード掘って完結しているだけでは生活者としてかなりだめなはず。音楽に関係することをもっと人と一緒に遊ぶ機会にもしたいはずですよね。

ということで、
卑しきTSUTAYAも逆にそのよい点を挙げて詳細に分析して競合することを考えればいいのか、と思いました。音楽配信系のニュースの人ももうちょっとTSUTAYAのようなレンタルサービスを生活者レベルで見れ。

ちなみにこのblog
「スチュワーデスさんがblogを見ている、もう一生blog続ける!」
「アキバのザコン(LAOX ザ・コンピューター館)にだけ ホーム・ガール (いわゆるコンパニオン様です)がいます!しかも 4人 も!」
などと書いてるので、つい中学生時代のコンピューター好きの友人を思い出します。親しみは感じますが、社会人として認められているのがすごいな。ええ。

土曜日, 11月 13, 2004

音楽と言語に相関関係がある!

スラッシュドット ジャパン 言語は音楽を決定するのか?
母国語のイントネーションがクラシック音楽の作曲家の作り出す旋律に映し出されているという研究結果がNature誌上に発表されるとのこと。

音程の間隔やリズムに相関性があるとのことですが、イギリスとフランスのクラシック音楽の作曲家が対象とのことですから、まあ対象が狭い範囲に限られてますけどね。

これが情報が錯綜した現代の日本にあてはめ考えると、日本語の中にも英語やらなにやら外来語がむちゃくちゃ入ってきている純粋に日本語と呼べない今の日本語が、どのくらい日本の音楽へ反映しているのか、そこら辺を見てみたくなります。

さらにスラッシュドットの記事を読むと東京芸大と国立精神・神経センターの共同研究で、作曲家達は言語を司る脳の領域(左脳の方)が音楽を聴いた時に活発化したことがわかったそうです。右脳が活性化する一般人と作曲家は違うということですね。

じゃあ、母国語の音楽を聴きながら考えつつ文章を書いている僕の脳は一体どうなってるのか。
文章書くためにわざわざ聴くこともありますけど。

フジテレビとフジパシフィック音楽出版がシンコーミュージック音楽出版事業を買収

フジテレビとフジパシフィック音楽出版がシンコーミュージック・エンタテイメントの洋楽の音楽出版事業を買収したとのことです。
日経プレスリリースの資料

>>買収金額は推定数10億円。フジは約10万曲の著作権を獲得、放送外ビジネスを拡大する、とのこと。
Wabisabilandさんより

シンコーミュージックというと僕はミュージシャン向けの書籍を扱っているという印象が強いんですが、社告を見ると、著作権事業と出版プリント・ビジネス事業をそれぞれの別の社名にわけるということみたいですね。
>>フジ・ミュージックパートナーズは、シンコーミュージック・グループの
>>(株)シンコーミュージック・パブリッシャーズに資本参加する。


煽りを考える 煽りジェネレーター

レコ屋の煽りを自動で生成するジェネレーターです。
The Ultimate Copy Generator
レコ屋のポップの煽り、あれ、すごいいらないと個人的には思いますが、まあお店的には必要なんですか?

今まで見た煽りで一番すごかったのは、全国チェーン店の新星堂でたまたま見かけたやつです。電車を待ちで駅ビルをうろついて時間を潰していた時

母親の財布から金盗んででも買え!!

と大きくパンクロックアルバムに付いていて、あまりにもすごかったんで国内盤レビューで書こうと思いずっと忘れてました。今年の夏の話なんですが、普段新星堂で買い物なんてしないので、自分の目の届かないところで何が進んでるのか考えさせられました。世の中荒んで荒んで荒んで荒んでどこまで行くのかしら?ってことを新星堂で考えさせられるとは。

親から盗んでCDを買う、そんなことしてて自分の子供にもいつか同じくらいのことをされる日が来るんですけどね。

金曜日, 11月 12, 2004

Bonobosはおもしろい

Bonobos [今夜はGroove me]

ビデオクリップ試聴(Barks)

Bonobosというバンドがなかなかよい。たまたま上のリンクのビデオが、「観客がみんな変なメガネで踊っている」というなんというか新興宗教的な趣向で話題になっていたので、見てみたところ、意外に演奏は中南米音楽仕様のポップ・チューン。まあ厳しいことを言えば、「今夜はGroove me」なんてタイトルは甘いし、20年前ブラジルあたりでやってたことの焼き直しでしょ?とも言えなくもないんですが、他のそっちのサウンドを追求しているミュージシャンが変にボサノヴァを入れてやったりして全然納得が行かない!そういう自分には結構楽しめましたよ。

25~29歳ぐらいの人たちでそれをやってるのを観れるのがうれしい。パーカッションとギターとベースというバンド構成に加えて、上のライヴの映像では、フルートなんかも入っています。う~ん結構いいね
誉めるのが苦手な国内盤レビューでした。

木曜日, 11月 11, 2004

氣志團プロデュース・微熱DANJI

読者の皆さん、今週はこんなのばっかりですいません。そういう週だと思ってください。

微熱DANJI [甘い眩暈]

氣志團によるプロデュースで11月25日にリリースされる微熱DANJI。氣志團のバックダンサーを務めていた弟分がメジャーデビューです。

その彼らが先日原宿ラフォーレで行ったシークレットライヴの映像がBarksから配信されています。

3人のプロフィールは1989年生まれということになっていますが、どう考えてもその年代ではなさそう。むしろリアルタイムにその時代やその時の流行であった光GENJIを体験していた世代でしょう。 「好きな言葉は勇気!」なんだそうですが、なんかに似てると思った、そう今年の紅白のテーマは「愛・感動・希望の歌を」です。そういえば同レベルです。

バックダンサーがデビューというとまるでジャニーズのそれをまさしく想起させられるわけですが、以前諸星和巳の近況を書いたことがありましたが、本物の諸星和己の方は今はインディーズからCDをリリースしているという状況です。

上のシークレットライヴの映像の盛り上がりのすごさを見ると、ポップスターとして本家のスターを凌いでいるのではないか、そんな気がしてきます。だって別に顔がいいわけでもないし、歌だって口パクです。内容なんてあったもんじゃないです。
影武者の方が何時の間にか本物の将軍の風格を帯びてくる、そんなことを思いました。アイドルとしての本質を鋭く突いている、そうは思いますが、あまり応援はしたくありません

水曜日, 11月 10, 2004

お一人様、朝までカラオケ>>終電後61曲

最近国内盤レビューにネタにされたいばかりに、釣りでこういう記事が書かれているんじゃないか、と思う時があるんですが。
@nifty:デイリーポータルZ:お一人様、朝までカラオケ
「終電の時間から朝まで2000円ポッキリコース」の新宿のカラオケ屋で朝まで1人カラオケぶっ続け、という企画。

「歌は人生とともにあるっていうけど、ひとりカラオケって、自分の人生を振り返る作業になっちゃうのかあ……」
やったことないからわかんないけど、あなたの人生ってそういうもんなんでしょうか

筆者はまず話題の新譜から何曲か歌い、その後自分の好きなアーティストということで椎名林檎の曲を10数曲ぶっ続けで歌っています。だけど記事の方は、曲の説明や歌っている時の状態について書くのがかなり面倒くさくなったらしく、なぜか音楽雑誌編集部時代の椎名林檎についての思い出話が始まります。
渋谷でライブをやる時に写真を撮らせて欲しいとお願いしたら、他の音楽雑誌はみんな入れてもらえたのに、ウチだけ「取材は入れてないんですよ、全部断ってますから」と嘘を言われた。
話すことがなくなった時に出てくる他人の仕事の思い出話なんて、この世でもっとも聞きたくない種類のひとつである。そして一人椎名林檎大会の締めの文章は、
林檎ちゃんは、もう一生暮らせるくらい、稼いでしまっているだろう。売れたし、作品として評価もされたし、私生活では結婚して離婚して、子供も産んでいる。 それでも歌い続ける。かっこいいよなあ、と普通に思う。
いや、普通にどうでもいいと思うよ。

結局朝方まで60曲近くを歌い上げ、最後は青春のフリッパーズギターのナンバーをほとんど全部絶唱。
17歳のときに出会ったフリッパーズ・ギター。フリッパーズが好きでミニコミを作った。それがキッカケで文筆業界に入った。あれから10数年、ずっと書いてるけど一向に文章力は上がらず、ぱっとしない。
なんの衒いもなく、自分の職業的な素性を晒す、大塚幸代さんを国内盤レビューは釣られて応援したいと思います。

火曜日, 11月 09, 2004

止めてロマンチック

最近ある知り合いの女性が、「吉川晃司が好き。ってか、タイプ。昔は嫌いだったんだけど」とのたまい多少狼狽した国内盤レビューです(ごめんネタにして)。

吉川晃司は好きになれませんが、個人的に好きだったのはCCB。代表曲「ロマンチックが止まらない」で一世を風靡したグループです。デジタル・ドラム・キットが子供心に好きでした。もうとっくの昔に解散したグループですが、Allaboutのテクノポップのカテゴリーで元メンバー関口誠人がインタビューされています。 昔はカラフルにブリーチされた髪型がトレードマークでしたが、今はすっかり禿げたおっさんですね。

 
 ↓
20年後
 ↓


インタビュー記事では、沢田研二が作り上げた和製ニューロマンティックの継承者という位置付けで彼らの事が語られています。最近では氣志團のライヴの客入りBGMにCCBの「スクール・ガール」という曲が使われているそうで、こういうぎらぎらとした一過性の流行に見えるようなものも後のアーティストに影響することがある、という例になっていると思います。

さらに、この間MTV Japanを見て知ったのですが、The beesというイギリスのバンドのビデオクリップでもこういう変なニュー・ロマンティックのファッションがフィーチャーされていました。

日本の変な80年代のカルチャーは今国際的に炸裂の予感。 ロケット・ラーイドッ!!

僕は、Depeche modeみたいなのが意識されていたのかと思っていたのですが、 サウンド的にはDuran Duranの方なんかに近かったみたいですね。 デュラン・デュラン・デュラン~

月曜日, 11月 08, 2004

鬼束ちひろはバチが当たった

ブラック・ミュージック肉体白書など、変に濃いテキスト連載を持つBounce誌。 実はそんなBounceには国内盤レビューと多少方向性の似た連載があります。

CDシングルの売上を予想する「CDは 株券 ではない ― 菊地成孔の今月のCDレビュー&売上予想」という連載です。チャート予想やレビューよりもなぜか編集部の内輪話がやたら多く、そこが一番物議を醸す点です。
ただその最新回では
第14回 ─ 織田裕二、CHEMISTRY、鬼束ちひろの3枚を分析!

喉を壊した鬼束ちひろに
自己愛たっぷりに殉教者のように歌ったため
バチが当たった
、と際どいことをたまっています。

彼がCDの売上予想をよくはずしているのは、まだ許せるでしょうが、みなさんネタ的にどうです?体を壊した若いアーティストに向かって「バチが当たった」なんて。

何やらこの連載ずっと前からいい加減な書きっぷりで、我々もツッコミを入れるのもためらわれたのですが、「わざわざご苦労」という言葉をもらう覚悟で毎日生きていく所存です。

ビルの国から来たバンドその名は >>blgtz(ビルゲイツ)<<

なんか最近、至るところバッシングばかりですね。(親にも叩かれたことのない連中を中心として)。

ということで今日紹介するのは、blgtz"blgtz"と書いてビルゲイツと読むインディーズ系バンドです。(discから試聴可能

と、もうここまで読んだだけで、今度はMicrosoftを批判か?なんて思われてしまうかもしれません。しかしこのバンド、全然ビル・ゲイツとは何の関係もないんです。

何故にビルゲイツ?

それだけ。

オフィシャルHPのタイトル、
ビルの国

それだけ。

厭世的な雰囲気、ジャラジャラとかき鳴らされるギターのヘヴィーな音。高い声のヴォーカル。

それだけ。

僕は君のウィンドウを最大化する

とか、

君のヴァージョンはサポート期限切れ

とか、そんな歌詞やけれん味は全くない。怒ってよビル。

日曜日, 11月 07, 2004

MSNミュージック・今度はヘヴィメタ特集

以前MSNミュージックがやばいで紹介した「ヒップホップが嫌いな人に贈る耳にやさしいヒップホップ」特集をしたMSNミュージック、今度はヘヴィメタ対決だそうです。

煽り文句が、すごい。馬鹿か?

ヘヴィメタ対決 洋楽VS邦楽 1分間に120回のヘッドバンギングを

国内外のメタル界スーパースター勢揃い


本当馬鹿が書いたと思いましたね。1分間に120回頭をBang!Bang!やることが、
どんなに脳にダメージか、実証した人が書いたそんなコピーですね、これ。

*ヘッドバンギング・・・上半身全体を使い、頭を激しく振る動作

さらに続く、見出し。以下引用&つっこみ。

>>出口の見えない平成不況、相次ぐ汚職に不信感が募る政界、無気力な若者たち……
>>どこか元気のない今のニッポンに足りないもの、それはメタルだ!

どんな理屈か全然わかりません。

>>70年代後半にイギリスを中心に盛り上がりを見せ始めたヘヴィメタは、ここ日本でも大人気。
ええ?70年代後半イギリスを中心に?それ、今の日本のヘヴィメタ人気とどう繋がってるの?

>>テクニック重視の音楽性が技術力に長けたこの国の国民性にマッチしたのか、
>>日本は世界的にも類を見ないほどのメタル大国となりました。

「技術力に長けた」って、それは一般に工業系の話じゃないですか?

>>最近はメロコアやヒップホップといったストレートにモテそうな音楽(?)にキッズの心もなびきがち。
いや、ヘヴィメタに影響受けたバンドもモテモテですよ。GLAYとか。
ストレートにモテを狙いに行ってるメタル系もいっぱいあるかなと。

>>悲しいかな、往年のメタル人気に陰りが見え始めているのも事実。
クソ寒いお前みたいなのが、いるからな。

>>ここらで熱いメタルの花を今一度咲かせるべく、内外のメタル・スター8組に集まっていただきました。
>>火花散るギター・ソロの応酬を聴けば、明日への活力がみなぎってくること間違いなし。
>>それでは世界対抗メタル合戦、スタートです!
この人の世界観をまとめると、『今の日本は元気がないけど、キッズはモテたいばかりにメロコアやヒップホップを聞いてばかりでメタルを聞かない。そこで洋邦のメタルを取り揃えた、これを聞けば明日への活力がみなぎるに違いない!』 そんな感じ。

誰か彼を止めてくれ(まるで80年代に戻ったみたいなレトロ感覚)。古川亨さんはblogで洋楽の話ばっかりしているし。

土曜日, 11月 06, 2004

キャッシュが持つ証拠能力 ~クイック・ジャパンはHIFANAをFIFANAと書いた

先日、クイック・ジャパンという雑誌のイヴェントについて取り上げた際HIFANAがFIFANAと間違われて告知されていた、という問題が発覚しました。今グループの評価が国際的に高まって彼ら忙しくなってきている中、単なる出演者変更による偶然かもしれませんが、うちでそれを指摘した数時間後にFIFANAの文字は削られていました。ただしGoogleでFIFANAを検索すると、未だにクイック・ジャパンの告知が方々に残され、誤字のまま掲載されコピーされたことを物語っています。
さて今回の件、なぜこのような経緯に至ったのでしょうか。以下仮説。

1、単に出演交渉がうまくいかず、削った時期がたまたま指摘された直後だった。
2、HIFANAは国内盤レビューの読者だった(読んだ後、即キャンセル)。
3、編集部はFの字にこだわりがあったと思い込みがあり、残念そうに彼らにお別れを告げた。

それにしても最新号で取材した相手の名前を間違えるとは!

先日読売新聞紙上で、直木賞作家の山本一力が、自分の新聞配達時代を振り返りながら今のメディアについて下のように語っていました。
「デジタルによって映像の証拠能力が落ちている」
そう。デジタル化によって、画像にしても映像にしても容易に修正することができるようになったので、一目で真偽を見分けにくい時代になったものだ、ということを語っていました。だからこそ、今は文字が必要な時代だと。

まあ報道の正確さの問題とアーティスト名をうっかり間違えることはまた違うんですが、気をつけないと間違いを消した後もGoogleのキャッシュに残っていたり他のサイトにその形跡があったり、デジタル時代にはそれらが客観的な証拠になってしまいます。

計らずも今回はそういった時代の到来を感じさせるに足る出来事であったと思います。FIFANA、衝撃的でしたね。キーボード的に見て、HIFANAは単なる打ち間違いでFIFANAにはならない。


金曜日, 11月 05, 2004

日の丸君が代 天皇、異例の発言『強制望ましくない』

なんか地震だとかイラクだとか大統領選だとか大事が続く中で、あまり世間的に騒がれていないような気がするこのニュース。
日の丸君が代 天皇、異例の発言『強制望ましくない』

園遊会に招待された棋士で東京都教育委員の米長邦雄さん(61)が「日本中の学校で国旗を揚げ国歌を斉唱させるのが私の仕事です」と語ると、天皇陛下は「やはり強制になるということでないことが、望ましいですね」と伝えた。直後に米長さんは「もちろんそうです。素晴らしいお言葉ありがとうございます」と応じた。
先月28日の赤坂御苑で開かれた園遊会での出来事。東京都教委は昨秋、都立校の式典での「日の丸・君が代」の取り扱いを細かに規定し、職務命令に従わない教職員を大量に処分。99年に教育委員に就任した米長さんは、こうした方針を推進する発言を繰り返してきた。(朝日新聞から抜粋)そうです。

その後の反響、共同通信によると
学校での日の丸掲揚、君が代斉唱をめぐり、天皇陛下が将棋棋士で東京都教育委員の米長邦雄氏に「強制でないことが望ましい」と発言したことに関連し、石原慎太郎知事は29日の定例会見で「都教委のやっていることは強制じゃない」と述べた。


実は卒業式で君が代も弾いたことがある私ですが
こんなんで今時の子供たちに愛国心が育つようだったら、苦労しないつかそれは無理
本当にそんなことが可能なら、簡単に洗脳教育ができる、って話になりますよね。

木曜日, 11月 04, 2004

不倫後の今井美樹とHOTEIのライヴが試聴可能

不倫しても、夫婦。
HOTEI&今井美樹のライヴがオンラインで試聴できます。
[ IMAI MIKI ] Special Live With Mr.HOTEI & Mr.KON 「PRIDE」「おもいでに捧ぐ」- Special Site ~She is~


なげえページタイトルだな!それはともかく、まだW不倫の記憶が新しいそんな時期のこの2人。
細木和子が保坂尚輝に「お前は地獄に落ちる!」と言っていたのが今年の夏、保坂がTV番組で宣告された通りに地獄行きならHOTEIはなんなんでしょうか。あまり深く考える気はありませんが。

ところで、週刊誌だのマスコミが彼らのことを書き放題している中で、一緒にステージに立ち、またその映像をネットで配信するというその行為には、もしかしたら単なるパブリシティーを展開するというだけの意味でなく、「まだうちの夫婦はやれている」というメッセージを映像で見せ無用の混乱を避けようと思っているのかもしれません。一般の人が彼らのことをどれだけ気にしているかはともかく

HOTEIがイントロからやけにソロで前に前に出まくりで、目立ちすぎだ~!! ポップ畑のロック・スターだから、深刻にならないで許されるんだろうな。

水曜日, 11月 03, 2004

お縄にかかったセレブ / 漁港「鮪」本日発売

11月も始まり、今日は注目のアメリカ大統領選挙(俺は石油会社社長の親戚が嫌いだ)。そしてそろそろ紅白の出場者の内定時期で、内々に決定(島倉千代子、ゆずなど)したというニュースも入ってきています。

そんな中、今日は近頃アクセスの多い話題の漁師3人組バンド漁港「鮪(DVD付き)」の発売日です(東京卸売市場タイアップ曲)。

ユニバーサルミュージックのHPには、試聴クリップが30秒しかなく、しかもイントロ部分だけ。
しゃがれた声で漁師が「まぐろッ!まぐろッ!まぐろッ!まぐろッ!」と連呼しているだけでどんな音楽かよくわかりません。



ハリウッドに向けて、中指を立てる国内盤レビューですが、そんな我々にぴったりな来年のカレンダーがありました。
セレブのマグショット(警察資料写真)カレンダー/海外ボツ!Newsより

毎日朝目覚めると、壁にはお縄にかかったセレブの神妙な顔の写真があって、日付を見ながらおもむろに1日のスケジュールを立てる・・・

素敵

来年が皆さんにとってよい年でありますように。Mo

火曜日, 11月 02, 2004

表現の真実性を疑うP ~29歳でデビューは遅いか?

今日、ふと仕事の求人募集に目を向けると、地方のタウン誌を編集している会社が、グラフィック・デザイナーを募集していました。このような仕事で「現在女性だけが仕事に従事しています」といったものや露骨に「女性限定」といったことが言ってあるのは見たことがあったのですが、今日は一風、いやかなり、変わった制限をみました。

その求人、18歳~30歳の年齢層を募集していたのですが、年齢制限の理由として


表現の真実性

なるものが挙げられていました。表現の真実性?表現の真実性表現の真実性表現の真実性表現の真実性表現の真実性表現の真実性表現の真実性

ええ~なにそれー?〒縺吶€ゅ♀縺」縺九@縺!?

31歳になったら、表現から真実性が失われるのかヨ?!と心で軽くツッコミを入れつつ、なんかの固有の表現かと調べてみると、芸術・芸能関係の仕事で特定の年齢や性別を募集する際に、雇用関係の法律で使われる表現でらしい。それにしても、わけわからんわな。表現の真実性って。奥深そうで、雇用には縁も所縁もないんじゃ。



そんなおり・・・
遅咲きのaki 負け犬世代!?29歳でデビュー :

ソニーのスタッフが目を付け、秋元康プロデュースでデビューする新人だそうですが、どんな人かはわかりませんが、29歳までオーディションを受け続けた努力は評価してあげるべき、と思います。

しかしこんな書かれ方されると、例えば29歳でまだミュージシャンを目指している人はがっかりすると思いますね。ミュージシャンが遅くても20代半ばでデビューするのが今時の実態であるとはいえ、活躍できるミュージシャンを年齢で足きりする必要はあるんでしょうか。大体最近の芸能界は低年齢化しすぎ!!HALCALIみたいなジャリばっかりじゃ、
困るP。以上です。

参考ページ:
PPrikorino

月曜日, 11月 01, 2004

クイック・ジャパン はじめての

日本の(いわゆる)サブカルを広く扱うクイック・ジャパンなるよくわかんないちょっとはずした雑誌が一応あります(編集者が日記を書いたりしている上記リンク先HPが、Infoseekの無料サーバーに上げられている、という点はまあよいとして)。

実は、Dokakaインタビューをやったとき、唯一我々より早く6月にDokakaをインタビューしてたのはこのクイック・ジャパンだったりします(でも実際に掲載したのはうちの方が早かった)。
Dokakaの写真を裏焼きしていたのは、まだ記憶に新しい感じです。

ところで、そんなクイック・ジャパンが今月27日(土)に初めてイヴェントを行うそうです。そんなに売れてる雑誌ではないと思うのですが(ちなみに広告営業用の公称部数は15万部)、創刊から10年ぐらいたって、魔が差したんでしょう。すごい面子です。

<出演>
ハルカリ
スチャダラパー
ナタリーワイズ
AFRA
Dokaka
FIFANA
SHIRO THE GOODMAN
イルリメ
オールタイチ
「スキージャンプ・ペア2」プレミア上映・生実況中継劇団ひとりカンニング
ダンディ坂野他、出演予定(一部、出演者に変更の可能性があります。御了承ください)
<総合司会>
茂木淳一(「スキージャンプ・ペア」専属アナウンサ)
<DJ>
川辺ヒロシ
DEV LARGE
SHIRO THE GOODMAN

以上、無料サーバーにあるサイト上の告知の抜粋ですが、HALCALIから始まって、スチャダラパー・・・あと、総合司会の「スキージャンプ・ペア」ってなんのことだか知ってる人どのくらいいるでしょうか?

デジスタという、NHKのデジタルアート番組で物議をかもしたスキージャンプのパロディー作品のことで、最近はDVD化までしているんだそうです。2002年のCGアニメーション部門の大賞をあげるかどうかで、明和電気の土佐社長に猛反対されていました。

そしてなんと言っても、AFRAとDokaka、この2人のヒューマンビートボクサーを並べたのはやはりやばいです。何か対決を煽りたいと言わんばかり。そして人力サンプラー打ちのHIFANA、K-Dub shineをディスったDev Large。今年物議をかもしたもんばっかり。

追記:よくよく見たら、HIFANAFIFANAになってますね。 ファイファナ、もしかしたらそっちの方がカッコイイかもね。
なんでも並べればいいってもんじゃないぞ!